ブラームス交響曲第一番ハ短調作品68/ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団/Ace of Diamonds (Decca)/1959年録音/LP
カラヤンとウィーン・フィルの、モダンで洗練された素晴らしいブラームス1番。本当に名盤だと思う。音も素晴らしい。
なのに、ジャケットの絵は、一体コリャ何だ?いや、若い頃のブラームスと、クララ・シューマンを描いたんだろうぐらいは容易に予想は付くけど、もう少しどうにかならなかったのだろうか。。。ちなみにクレジットには「デッカのパブリシティアート部門がデザイン」とある。
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録音と同時期の、来日公演のカラヤン。第四楽章の冒頭。
ブラームスの交響曲第1番は、「ベートーベンの第10番」とも言われている名交響曲。ブラームスはこの人生最初の交響曲を発表するまで、なんと20年以上も費やしている。彼の慎重な性格だけでなく、ベートーベンを崇拝~意識するあまりプレッシャーがきつくてなかなか出せなかったとも言われる。第一楽章の序奏が後からつけられてやっとこの交響曲は完成するが、第一楽章のアレグロに入ってからは、もう二度と動機でも主題としても繰り返されないこの序奏が、まさにこの交響曲のアンカーとして重要な意味を持ち、最終楽章のクライマックスをより感動的なものにしている。「暗から明へ」というこの曲に流れるテーマは、ベートーベンの第五番(運命)や第九番「合唱」の「苦悩から歓喜へ」のオマージュでもある。
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カラヤン&BPOによる、第一楽章の有名な序章。
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