2012年2月22日水曜日

ベートーベン交響曲第5番(+シューベルト交響曲第8番「未完成(Unfinished)/ウィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィル


今回の記事は、FaceBookに書いた自分のノートを転載しています。文体等がいつもと違いますが、そのまま転載致します。ご容赦下さい。

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ベートーベン交響曲第5番(+シューベルト交響曲第8番「未完成(Unfinished)/ウィルヘルム・フルトヴェングラー/ウィーン・フィル/EMI/1954年録音/ステレオ(擬似)

最晩年にフルトヴェングラーがウィーン・フィルと録音した「運命」があった。もちろん録音当時のレコードではなく復刻版でBest100だし、CDでも出てるし擬似ステレオ。だけど、そんなことはどうでもいい。好きなレコードだ。

運命という曲は誰でも最初の、あの「ジャジャジャジャーン!」という動機を知っているクラシック中のクラシックだけれど、あの動機以外を聴き込んでいる人は意外に少ない。

ベトヲタ(そんな言葉があるかどうか知らないけど)にとっては、楽章ごとに、今で言うなら「萌リフ!」とも言うべき主題が散りばめられてあって、どこをつまんで聴いても「五番!」と分かるぐらいスゴイ曲でもある。

ベートーベンの交響曲は、3,5,7,9は激しくドラマチックで、2,4,6,8は比較的穏やかと言われている。

フルトヴェングラーのこの五番は、激しいとか穏やかとか、そういうのを通り越して、雄大な感じがする。とてもゆっくりなんだけど(最晩年だからなのかもしれないけれど)、なんというか、最晩年なのに「若々しさ」と「飛翔」を感じる。それも荒々しくない。

若さというと、荒削りとか荒々しさとか激しさで表現されがちだけれど、これはなんだろう、他のフルトヴェングラーにありがちな、段々速くなって、もう誰もついて来れないような、あの一気に登りつめる高揚感とはだいぶ違う、広がり感というか、そういうものを感じる。

シューベルトの「未完成」も好きな曲の一つだ。しかしこの2曲は抱き合わせで録音している指揮者が多いなあ。僕が持ってるだけで4枚ぐらいある。ベートーベンの5番がちょうどA面で納まり、B面がシューベルトの8番がB面で納まる。つまり「運命」4楽章分の長さと、「未完成」2楽章分の長さが同じということなんだね。

Youtube(54年のライブ)
http://youtu.be/AXbm-w8jdm4

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