今回の記事は、FaceBookに書いた自分のノートを転載しています。文体等がいつもと違いますが、そのまま転載致します。ご容赦下さい。
モーツァルト交響曲第40番・41番(ジュピター)/カ ール・ベーム/ベルリン・フィル/グラモフォン/196 1年録音/ステレオ/LP
カール・ベームの録音はあまり持っていないのだけれど、 よりによってモーツァルトの40番と41番を持っている 。しかもLPで。あとは、ブルックナーの4番。
おそらくCDを探しても他の作曲家のベームは出てこない んじゃないかな。
で、そもそもモーツァルト自体が、他に交響曲25,29 ,31と、あとはレクイエムとかアイネ・クライネとか、 そんなぐらいしかない。
基本的にキライなんだモーツァルト(笑)
なんでかというと、まず子供の頃から、モーツァルトをイ ヤと言うほど聴かされ弾かされ飽き飽きしてること。弾い てもちっとも面白くなかった。バッハは何度でも繰り返し 練習できたけれど(バッハもいい加減機械みたいだけど) 、モーツァルトは熟達しないうちに飽きる。
飽きるから練習が嫌になる。嫌だと上達しない。グダググ ダになって、母からピアノのさじを投げられた。
バロックでもない、古典派でもない、イタリア風でもない 、なんだか宙ぶらりんな音楽性。
アマデウスという映画があったけれど、あんなフィクショ ンだらけでモーツァルトをコケにした映画だったけれど、 僕はあれを見に行って「これはモーツァルトの本質をつい ている!」と思った。
あの映画の中で、アマデウスはサリエリをおちょくって自 分風の編曲をする。そうすると、退屈で仕方がなかったサ リエリの宮廷音楽が、途端にきらびやかな小品に変身する のだ。
当時の人たちが賞賛しなかった訳がない。
そして同時に、モーツァルトは「それが全て」なんだと気 づいた。
きらきら星変奏曲(K.265)に代表されるように、ト リルやシンコペーションなど、いわゆる当時としてはJA ZZYで速弾きであっと驚かせる妙技のような印象、盛り 上がりの時にはすぐに16分音符の連発、メロディは美し いが美しいだけで何も戻ってこない精神性の薄さなど、と にかく何もかもイヤ。
悪口ばっかりになってしまった。
モーツァルトが偉大な作曲家であることに疑いはない。
要するにこれは僕自身の終わらない葛藤なのだ。
こんなにわかりやすい親しみやすい音楽を書く人なのに、 僕自身が近づけない。
で、そんなモーツァルトコンプレックスの僕に少しだけ光 を差し込んでくれたのがベームだった。
何しろモーツァルト特有の、あの軽やかさがない。キラキ ラもない。まるでブラームスがハイドンのオマージュでも しているような、威厳たっぷりで、何か規則でもあるよう な、深く考えているような、そんな「好感が持てる」モー ツァルトなのだ。
つまり、カール・ベームのモーツァルトは、全くもってモ ーツァルトらしくないわけです。
(ベームはモーツァルトの第一人者ですw)
特に41番(ジュピター)は、「ああ、ジュピターって、 名曲だったんだね」と思える。
このベームの録音は評判が高くて、CDにもなって手に入 りやすい。
たぶん、ピリオド楽器とミーントーンなど、当時の編成で 聴けば、モーツァルトももう少し僕の耳に入ってきてくれ るのかもしれないけれど、そんな懲り方をしてせっかくの BPOやVPOを逃してしまうよりは、カール・ベームの ような人が振ったモダン楽器による演奏を聴いて、モーツ ァルトに少しだけ近づきたい。
そうはいっても、基本的に興味がないので、なかなかCD も増えなくて、未だにモーツァルトは初心者なのです。
Youtubeの映像
http://youtu.be/ sZHKJQdB_Ng
カール・ベームの録音はあまり持っていないのだけれど、
おそらくCDを探しても他の作曲家のベームは出てこない
で、そもそもモーツァルト自体が、他に交響曲25,29
基本的にキライなんだモーツァルト(笑)
なんでかというと、まず子供の頃から、モーツァルトをイ
飽きるから練習が嫌になる。嫌だと上達しない。グダググ
バロックでもない、古典派でもない、イタリア風でもない
アマデウスという映画があったけれど、あんなフィクショ
あの映画の中で、アマデウスはサリエリをおちょくって自
当時の人たちが賞賛しなかった訳がない。
そして同時に、モーツァルトは「それが全て」なんだと気
きらきら星変奏曲(K.265)に代表されるように、ト
悪口ばっかりになってしまった。
モーツァルトが偉大な作曲家であることに疑いはない。
要するにこれは僕自身の終わらない葛藤なのだ。
こんなにわかりやすい親しみやすい音楽を書く人なのに、
で、そんなモーツァルトコンプレックスの僕に少しだけ光
何しろモーツァルト特有の、あの軽やかさがない。キラキ
つまり、カール・ベームのモーツァルトは、全くもってモ
(ベームはモーツァルトの第一人者ですw)
特に41番(ジュピター)は、「ああ、ジュピターって、
このベームの録音は評判が高くて、CDにもなって手に入
たぶん、ピリオド楽器とミーントーンなど、当時の編成で
そうはいっても、基本的に興味がないので、なかなかCD
Youtubeの映像
http://youtu.be/
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