ブロムシュテットのブルックナーを聴きに行った時、隣になった老紳士(78歳)が、連れ立っていた妙齢の女性に言っていた言葉を小耳に挟んで僕は密かに膝を打ちました。
曰く「こういう生の演奏が採れたての鮮魚や野菜だとすれば、CDは缶詰なんですよ」
とすれば、MP3はカップラーメンで、アナログレコードは個人経営の食堂かレストランだネ!
アナログは当たり外れが大きくて、録音技師の腕次第みたいなところがあって。。。
まあ、カップラーメンもたまには食べたくなるし。。。
とまあ、立ち聞き(座っていたけど)はともかく、ところでビル・エバンスは、CDもアナログもあんまり聴いている音に差異がないなあといつも思うのです。
グレン・グールドもそうなので、「ピアノという楽器のせいかな?」と思ってはいます。
CDの音質が近年進化したとはいえ、アナログに比べてどうしても一般的に臨場感に劣る原因を、僕は常々、よく言われている周波数帯の限界にあるのではなく、16bitという括りでは非整数倍音を捉えきれてないせいではないかと考えています。
例えば同じ22MHz上限の音でも、16bitではなく、24bitで録音〜再生したものは、実感として明らかに音抜けがよく、臨場感がある。
ピアノという楽器は他の弦楽器や管楽器に比べて非整数倍音が高度に管理されていて、意表をついた倍音は出ないようになってるため、16bitでも十分に補完できる音が出てくる。
けれどもバイオリンなどの弦楽器や管楽器は非整数倍音は楽器の個体差によって異なるし、意図しない雑音としての倍音もたくさん出る。
それは16bitではどうしても捉えきれない。
それで、僕はオーケストラや管楽器のCDをかける時は、うっすらホールリバーブをかけるようにしています。
これは、生音とは別系統でリバーブマシンを通したリバーブオンリーの音を別のアンプ&スピーカーで出すのです。リバーブマシンは言ってみれば倍音発生装置なので、そうすると部屋の残響とこのリバーブがブレンドされて、かなりの倍音補完ができ、音の抜けが良くなるという寸法なのです。
邪道と言えば邪道なんですが、オーケストラなどは、元々ホールトーンが痩せてしまっているCDが多いので、まあ、この手もありかなと。
安いセットをやりくりして見つけた方法です。
缶詰だって工夫すれば立派な料理になると。
ビル・エバンスとは全く関係ない話でした。
このアルバムの聴き所はなんといっても最後のPeri's Scopeのセッションじゃないでしょうか。
Peri's Scope
アナログは当たり外れが大きくて、録音技師の腕次第みたいなところがあって。。。
まあ、カップラーメンもたまには食べたくなるし。。。
とまあ、立ち聞き(座っていたけど)はともかく、ところでビル・エバンスは、CDもアナログもあんまり聴いている音に差異がないなあといつも思うのです。
グレン・グールドもそうなので、「ピアノという楽器のせいかな?」と思ってはいます。
CDの音質が近年進化したとはいえ、アナログに比べてどうしても一般的に臨場感に劣る原因を、僕は常々、よく言われている周波数帯の限界にあるのではなく、16bitという括りでは非整数倍音を捉えきれてないせいではないかと考えています。
例えば同じ22MHz上限の音でも、16bitではなく、24bitで録音〜再生したものは、実感として明らかに音抜けがよく、臨場感がある。
ピアノという楽器は他の弦楽器や管楽器に比べて非整数倍音が高度に管理されていて、意表をついた倍音は出ないようになってるため、16bitでも十分に補完できる音が出てくる。
けれどもバイオリンなどの弦楽器や管楽器は非整数倍音は楽器の個体差によって異なるし、意図しない雑音としての倍音もたくさん出る。
それは16bitではどうしても捉えきれない。
それで、僕はオーケストラや管楽器のCDをかける時は、うっすらホールリバーブをかけるようにしています。
これは、生音とは別系統でリバーブマシンを通したリバーブオンリーの音を別のアンプ&スピーカーで出すのです。リバーブマシンは言ってみれば倍音発生装置なので、そうすると部屋の残響とこのリバーブがブレンドされて、かなりの倍音補完ができ、音の抜けが良くなるという寸法なのです。
邪道と言えば邪道なんですが、オーケストラなどは、元々ホールトーンが痩せてしまっているCDが多いので、まあ、この手もありかなと。
安いセットをやりくりして見つけた方法です。
缶詰だって工夫すれば立派な料理になると。
ビル・エバンスとは全く関係ない話でした。
このアルバムの聴き所はなんといっても最後のPeri's Scopeのセッションじゃないでしょうか。
Peri's Scope
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