David Bowie / HEROES (1977)
デヴィッドボウイの最高傑作と云われるアルバムです。前作に続いて参加のブライアンイーノに加えて、キングクリムゾンのロバートフリップをギターに迎えています。
完成度が高く、それまでの彼の玉石混淆していたアルバムとは完全に一線を画しています。
ベルリン3部作と言われ、前作と同様半数がインストルメンタルですが、ブライアンイーノのカラーが薄まり、ボウイのアンビエントに対する咀嚼が深まったことを感じさせます。
ボーカル曲とインスト曲に統一感が生まれ、トータルアルバムのようになっています。
全ての曲がパワフルで精神の深い所に突き刺さる何かを持っています。
僕もデヴィッドボウイの中で最も聴き込んだアルバムです。
特にJoe the Lionは一時はロバートフリップのリフパートをほぼコピーするまで聴きました。ロバートフリップのギターは独特のオープンチューニングで弾くためにものすごくめんどくさいのですが、ポジションを殆ど動かさずにあれほど荒々しいリフを弾く彼の奏法は、聴いている時よりも弾きながら感動し、たくさん影響を受けました。
Joe the Lion
http://youtu.be/mvstpQGjPPc
最初のガッガッガッというギターがロバートフリップ。最初は違和感だらけなのにいつの間にかハマって行く魔法のリフです。同じフレーズを繰り返しているようで繰り返してません。
後のLIVEでもこれをフリップよりカッコ良くアレンジ出来てるギタリストはたぶん一人もいない。
Heroes
http://youtu.be/YYjBQKIOb-w
たぶん2000年前後のLIVE。
彼の代表曲の一つ。ペシミスティックな曲なのですが、それでも希望に美学を見出そうとするボウイ独特の世界観が存分に表現された曲です。
面白いのは、Live映像では歌詞がオリジナルと変わって2番から歌っていることです。いくつかバージョンがあるみたいなのですが、「イルカのように泳げたらなあ」という3番の歌詞から始まるバージョンもあります。時代と共に替えているのかなあ。
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