チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番/ウラジミル・アシュケナージ/ロリン・マゼール指揮ロンドン響(1963)/ LP
超有名な冒頭の管による主題から始まる雄大でエネルギーに溢れたピアノコンチェルト。クラシックファンやピアニストにとっては割と有名な録音で、若きアシュケナージと野心溢れるマゼールによる、現代のピアニストと聴き比べても全く遜色ないモダンで粒の揃った美しい演奏です。再プレスやCD化はもちろん今だにSACDでも復刻版が出ています。
アシュケナージはこの時26歳でチャイコフスキーコンクールの覇者になったばかりです。なのにこの曲を苦手としていたらしく、これ以降録音は見当たりません。それでもってその後しばらくして彼は指揮者として有名になります。YouTubeでも彼のチャイコは探せないのが残念です。
若い亡命前のアシュケナージのテクニックと表現力は本当に度肝を抜かれるというか、なんでこれで苦手だったんだろう?というような素晴らしい演奏です。
特に第三楽章の畳み掛けは彼の得意とするショパンやラフマニノフに通じる技巧と迫力の両方を併せ持った希有な演奏です。
チャイコフスキー・コンクール(1962)の時の演奏(3楽章)
http://youtu.be/k9eMRuDIR5E
キーシンと小澤の1995年の演奏(全楽章)
http://youtu.be/OnWDTqJCXhw
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